どの小説投稿サイトに投稿したらいいか迷ったことはありませんか?
小説投稿サイトとは誰でも自分が書いた小説を投稿して読んでもらえるサイトのことです。
小説投稿サイト(しょうせつとうこうサイト)とは、インディーズやアマチュアのオンライン作家が、自由に小説を公開できるウェブサイトである。
大きく分けて感想や批評を交換することを目的としたサイトと、作品を公開することを目的とするサイトがある。引用:小説投稿サイトとは|Wikipedia
サイトがたくさんありすぎて迷ってしまい、小説の投稿そのものを諦めてしまうという人もいるでしょう。
しかし、数多くある小説投稿サイトも、各サイトの特徴に注目して整理すれば、おのずとどこに投稿すべきか見えてきます。
そこで、小説投稿サイトを比較して自分に合うサイトを見つけてみました!
Contents
- 1 小説は人に見てもらわないと上達しない!
- 2 小説投稿サイトの選び方!目的によって小説投稿サイトを決めよう
- 3 小説投稿サイトの運営開始年と書籍化の強さとデザインと人の多さを比較
- 4 【書籍化狙いなら】アルファポリス
- 5 【投げ銭されたいなら】MAGNET
- 6 【気軽に有料販売したいなら】のべぷろ!
- 7 【ケータイ小説なら】魔法のiらんど
- 8 【厳しい批評が欲しいなら】作家でごはん!
- 9 【シンプルな小説投稿なら】星空文庫
- 10 【ゲームのような小説なら】Denkinovel
- 11 サピコがおすすめする小説投稿サイトランキングTOP3
- 12 小説投稿サイト10種類を比較!人気おすすめ小説投稿サイトランキングTOP3のまとめ
小説は人に見てもらわないと上達しない!
小説を書き上げた直後は、自分の作品が、流行の作品よりも優れた面白い作品であると感じてしまいます。
しかしそれは、多くの場合が勘違いです。
作者は、自作を書き上げるまでに何回も目を通すことになります。何度も目に触れることで、無意識に自作への好感度が上がってしまうんですね。
また、詳細まで目を通しているため、文章の意図や書いてある内容がすんなり頭に入ってきます。なのでとても面白く感じてしまいます。
他の人がまっさらな目で評価してくれるのが小説投稿サイト
他人は、あなたの作品を目にしたことがありません。フラットな状態で作品に触れることになります。
読みにくい部分は読み飛ばしますし、理解できない箇所が出てくることも…
自分が面白いと思っていても、他人から見れば読みにくくてつまらないということもあり得る話なんです。
一人で小説を書いていると、自分好みの独りよがりなものになりがち。その認識のギャップを埋めるのが、小説投稿サイトです。
誰でも小説を投稿でき、読者の生の声をすぐに聞くことができるためとても参考になります。
力をつけるにはもってこいの場所が、小説投稿サイトなんですね。
小説投稿サイトの選び方!目的によって小説投稿サイトを決めよう
小説投稿サイトにはそれぞれの特色があるので、目的によって投稿するサイトを変えないと失敗しちゃいます。
目的によって小説投稿サイトを決めると言われても、まずその目的自体がよくわからないという人もいますよね。小説を書いたからとりあえず載せてみたいだけという方もいるでしょう。
そこで、小説を投稿する際の目的を、大まかに3つに分けてみました。自分はどれに近いかな?と考えることで、投稿すべき小説投稿サイト、避けるべき小説投稿サイトが見えてきます。
自分に合わないサイトに小説を投稿して嫌な思いをしないためにも、一番近い目的の小説投稿サイトを選びましょう!
- 書籍化狙いなら実績があるサイトを
- 一般文芸を狙うなら力試しに批評系のサイトを
- 投稿しながら自分も読みたいなら人が多いサイトを
書籍化狙いなら実績があるサイトを
書籍化したいなら、書籍化の実績があるサイトがおすすめね。
実績があるサイトなら詐欺の心配もなくて安心だし、実力さえあればチャンスがいくらでもあるもんね。
小説投稿サイトに投稿された作品が書籍化されるという事例は数多くあります。
例えばアニメ化までされた「Re:ゼロから始める異世界生活」は、元々小説家になろうという小説投稿サイトで連載されていたweb小説です。
このように、小説投稿サイトから書籍化、アニメ化までされることがあるんです。
夢がありますね。
通常、デビューを狙うなら出版社の新人賞に応募することがセオリー。
しかし、結果が出るまでに時間がかかることと、少ない審査員に合否を決められてしまうというデメリットがあります。
小説投稿サイトなら、人気が出れば数ヶ月で書籍化が決まることもあります。
多くの人に読まれるので、新人賞で落とされるような作品でも強い支持を得て書籍化につながるということがあるんです。
書籍化して作家デビューしたいという人は、書籍化実績のある小説投稿サイトを選びましょう。
一般文芸を狙うなら批評系で力試し
ライトノベル系よりも一般文芸の小説が好きだ、厳しい意見をもらって自分を高めたいという人には、批評されることが多いサイトがおすすめですね。
小説投稿サイトの中には、一般文芸寄りの小説が集まり、厳しい批評に揉まれて切磋琢磨するというものがあります。
もしも一般文芸の分野で力をつけて本格的な小説家になりたいという方がいたら、批評系の厳しい小説投稿サイトを選ぶといいでしょう。
自分がライトノベル系だったら、それ系の作品も多く集まっているサイトにした方がいいね。
間違えて厳しいサイトに投稿してボロボロにならないようにしないとね。
投稿しながら自分も読みたいなら人が多いサイトを
自作を投稿しながら、自分も読者として他の人の作品を読んで楽しみたい、web小説から未来のヒット作を掘り当てたいという人は、人が多いサイトがおすすめですね。
人が多いサイトは、その分新着作品がたくさんあります。
毎日新しい作品に出会うことができるため飽きが来ません。
良くない作品も多いものの、ヒット作となるような面白い作品もたくさん投稿されています。
面白い作品を見つけてどんどん読みたい人は、人が多いサイトにしましょう。
小説投稿サイトの運営開始年と書籍化の強さとデザインと人の多さを比較
小説投稿サイト名 | 運営開始 | デザイン | 人の多さ | 書籍化 |
小説家になろう | 2004 | 3.5 | 5 | 強い |
アルファポリス | 2008年頃 | 4 | 4 | 強い |
エブリスタ | 2010 | 4 | 4 | 強い |
魔法のiらんど | 2000年頃 | 3.5 | 4 | 強い |
カクヨム | 2016 | 4 | 4 | 強い |
MAGNET | 2018 | 5 | 3 | |
のべぷろ! | 2009 | 1 | 1 | |
作家でごはん! | 1998 | 2.5 | 2 | |
星空文庫 | 2010 | 3 | 2 | |
Denkinovel | 2012 | 4 | 1 |
自分が何を大切にするかで投稿サイトを決めるといいかも。
この表だけではピンとこないだろうから、タイプ別のおすすめ小説投稿サイトを教えるね。
ここからは、以下のタイプに分けておすすめ小説投稿サイトを紹介します。
- 書籍化狙いなら
- 投げ銭されたいなら
- 気軽に有料販売されたいなら
- ケータイ小説なら
- ゲームのような小説にしたいなら
- 厳しい批評が欲しいなら
- シンプルに小説を投稿したいなら
【書籍化狙いなら】アルファポリス
書籍化を狙いたいという人におすすめなのが、アルファポリスです。
長い歴史を持つ小説投稿サイトで、独自の文庫を持っているため書籍化にめっぽう強いんですね。
アルファポリスにはオリジナルの24時間ポイント制度があります。
しかも、24時間ポイントが1500ポイントを越えると、書籍化申請を出すことができるんです。
書籍化するかどうか編集部に検討をお願いすることができるという画期的なシステム。
これがアルファポリスの強みなんですね。
自信があるという方は、アルファポリスに投稿すればあっという間に書籍化することができます。
人も多いので、たくさんの人に作品を読んでもらうことも大きなメリット。
せっかく投稿したのにPVが全くないという状態が続いたら悲しいですからね。
【投げ銭されたいなら】MAGNET
小説を投稿しながら、ついでに小銭を稼げたらいいのになという欲張りな方におすすめなのが、マグネット!です。
マグネット!は、サービス開始が2018年と比較的新しいサイトです。
まだまだ実績はないものの、書籍化前提の小説コンテストを開始するなど精力的に活動しています。
サイトデザインが見やすいのもグッド。
マグネット!の読者は、MPという課金アイテムを購入することができます。
このMPを使って作者を応援することで、作者にマグネットというポイントが入ります。
自作にマグネットが寄与された作者は、そのポイントを現金などに換えることができます。
ネット上の投げ銭制度のようなものなんですね。
新しいものが好き、投げ銭されたいという人はマグネット!に投稿するといいでしょう。
【気軽に有料販売したいなら】のべぷろ!
新人賞どころか書籍化まで待ってられない、さっさと有料販売したいという人におすすめなのがのべぷろ!です。
のべぷろ!は、どこか懐かしさを感じさせるシンプルなデザインをしているサイトで、SNS機能があることが特徴です。
のべぷろ!では簡単な審査に通過すれば、投稿した小説を有料で販売することができます。
読者がのべぷろ!のポイントを使って有料作品をダウンロードすることで、作者に印税が入るという仕組みになっています。
印税はポイントの30パーセント。
書店で出版される本の印税が10パーセント前後ということを考えれば、悪くない数字ですよね。
ただしサイトにあまり人が多くないため、たくさん稼ぐためには、ツイッターや他のサイトから読者を引っ張ってくる必要があります。
固定ファンが既にいる人には嬉しい特徴だと思うわ。
【ケータイ小説なら】魔法のiらんど
ケータイ小説の老舗と言えばここ、魔法のiらんどです。
ケータイ小説が大流行したの00年代ですが、現在も多くの人に愛用され書籍化もされています。
ケータイ小説は、普通の小説はハードルが高すぎて無理、思わず胸がドキドキしてしまうような恋愛ものを書いてみんなに読んでもらいたい、という人におすすめです。
気軽さが売りのケータイ小説は、書く人間にとってもとっつきやすいんですね。
女性向けの小説に興味がある、ケータイ小説のような気軽に読める作品を書いてみたいという人は、魔法のiらんどがおすすめですよ。
【厳しい批評が欲しいなら】作家でごはん!

- 自分はライトノベルよりも一般文芸に興味がある
- 流行の小説はちょっと自分には合わない
- 厳しい批評を受けて成長したい
という人におすすめなのが、作家でごはん!です。
作家でごはん!は小説を趣味で投稿するというよりも、自己鍛錬のために小説を投稿するサイト。
もちろんライトノベルでも問題ありませんが、一般文芸の小説を書いて人に評価されてみたいという人が一番ぴったりのサイトであると言えます。
そのため、のんびり長期連載をしたいという人や、ちやほやされて楽しく小説を書いていたいという人には向いていません。
力をつけたい人は作家でごはん!に投稿して鍛錬するといいでしょう。
【シンプルな小説投稿なら】星空文庫
余計なことは考えずにシンプルに小説を投稿したいという人は星空文庫がおすすめです。
サイトデザインが簡素で、執筆に集中できます。
人はあまり多くありませんが、作品数はそれなりにあるため、一般文芸寄りの作品を多く読みたい人にもおすすめできます。
他の小説サイトではPVやらポイントやら作家同士の馴れ合いやらでうんざり!もっと純粋に小説を書いて載せたいんだ!という方は星空文庫に作品を投稿しましょう。
ただし、作家でごはん!の関連サイトということもあって、手厳しい意見がたまに来ることがあるということは、頭に入れておいてください。
⇒ 星空文庫【公式】
【ゲームのような小説なら】Denkinovel
ノベルゲームの作成って憧れますよね。
しかし、使用ツールの選定、スクリプトの細かい入力、キャラクター画像の用意など乗り越えるべきハードルが山ほどあります。
もっと手軽にノベルゲームのようなものが作れないか…そんな声に応えたのが、Denkinovelです。
簡単なスクリプトの操作で自分の小説に音楽や背景をつけることができるんです。
実際には、ゲームを作るというよりも、自分の小説に背景や音楽をつけて雰囲気を作り上げるという感覚ですね。
文字以外の要素で作品を表現できる点がおもしろいです。
普通の小説では満足できない!という人はDenkinovelに投稿しましょう。
ゲーム好きでなくても、総合的に演出したいという人に向いていると思います。
サピコがおすすめする小説投稿サイトランキングTOP3
第1位 小説家になろう
なろう系と呼ばれる異世界転生ものの流行を作り出した、影響力ある小説投稿サイト。
迷ったら、とりあえず小説家になろうに投稿するといいとよく言われています。
小説家になろうはとにかく人が多いです。
新着作品を見ればわかりますが、数分でいくつもの作品が投稿されています。
書籍化の実績もばっちりで、アニメ化までされた作品がいくつもあります。
それだけ人気のあるサイトなんですね。
今流行の異世界もののファンタジーを書きたいという人は特に、小説家になろうに投稿するといいでしょう。
逆に異世界ものは嫌だ、人が多すぎるのも抵抗があるという人は小説家になろう以外のサイトに投稿することをおすすめします。
第2位 カクヨム
大手であるKADOKAWAとHatenaが運営している小説投稿サイトです。
大手が運営しているだけあってサイトの知名度があり、書籍化に強いという特徴があります。
小説には、キャッチコピーや紹介文をつけることができるということが特徴的です。
読者が小説を求めて検索すると、キャッチコピーが目に入るようになっています。
なのでおもしろそうなキャッチコピーの作品があると、読んでみようかなという気持ちになるんですね。
小説だけでなく、キャッチコピーでも個性を出せるというのがユニークでいいですね。
まだまだ発展途上のサイトではありますが、資金力がある大手がバックについているということもあって、これからの発展に大きく期待できるので2位にランクインしました。
もしも小説家になろうに合わないと思ったら、カクヨムを選択肢に入れるのもありね。
小説家になろうやアルファポリスと同じく書籍化に強いのも利点ね。
⇒ カクヨム【公式】
第3位 エブリスタ
魔法のiらんどのように、ケータイ小説に興味がある人や、女性向けの作品が書きたいという人におすすめのサイトです。
恋愛やホラーの人気が強いので、ファンタジーよりも恋愛、ホラーが好き!という人に特におすすめできます。
書籍化の実績も豊富で、他サイトに負けていません。
なんと500冊以上もの作品がエブリスタで書籍化されているんです。
独自の小説大賞もあり、書籍化活動に力を入れていることがわかりますね。
それだけ多くの人がデビューしているということになるわね!
小説投稿サイト10種類を比較!人気おすすめ小説投稿サイトランキングTOP3のまとめ
自分が好きな小説のジャンルと、目的に応じて投稿する小説サイトを決めるといいでしょう。
もしもこの記ことを読んでぴったりの小説投稿サイトを見つけて作家デビューするようなことがあったら、是非とも教えてくださいね!