サピックス(SAPIX)小学部は、中学受験を目的とした学習塾。
御三家をはじめとした最難関中学の合格率は、日能研や早稲田アカデミーを抜いてナンバーワンの合格実績です。
入塾するにもレベルな高い入塾テストが待ち受けていて、入塾するのでさえ困難といわれているサピックス。
実際に通っている人の口コミ・評判はどうなのでしょうか??
そして、どのようにしてサピックスは圧倒的実績を出しているのか?その秘密を具体的にご紹介します。
- サピックス(SAPIX)の特徴
- サピックス(SAPIX)偏差値とは
- サピックス(SAPIX)に体験授業はあるのか
- サピックス(SAPIX)の月謝と料金費用
- サピックス(SAPIX)の口コミ・評判
- 実際の宿題の量を公開
Contents
サピックス小学部とは
サピックス小学部は、小学生を対象に中学受験を目標とした学習塾です。
中学受験大手の塾は他に早稲田アカデミー・日能研・四ツ谷大塚とありますが、合格実績で見るとサピックスはぶっちぎり1位の成績を誇っています。
- 1位 サピックス
- 2位 早稲田アカデミー
- 3位 日能研
授業のレベルも超難関中学受験を前提にしたものなので、超ハイレベルであり授業についていくだけでも子供にとっては過酷だといえます。
それプラス膨大な量の宿題。そのため、転塾するお子様も多いです。
ただ、確実に力はつく授業になっていますので、ハイレベルについていけるお子様にとっては最高の環境です。
【2019年度】サピックスの合格実績
男子御三家 | 合格人数 |
開成 | 273名 |
麻布 | 183名 |
武蔵 | 55名 |
女子御三家 | 合格人数 |
桜蔭 | 175名 |
雙葉 | 55名 |
女子学院 | 125名 |
※ サピックス小学部では、内部生手続きを行い、継続的かつ2019年1月まで在籍した生徒のみを合格実績として掲載しております。テスト生や各種講習生などは、実績に含んでおりません。参考|SAPIX小学部合格実績【公式】
サピックスに関わらず、どこの大手塾でも授業のレベルというのは、上位つまり賢い優秀な生徒に合わせて授業を行うのが常です。
塾側としては合格実績を打ち出したいので、超難関校に1人の生徒がいくつも受かってくれるといいのです。
例えば、A校B校C校の3校に1人の生徒が受かっても合格実績はプラス3です。ですから優秀な生徒ほど好待遇を受けれるといえます。
これを理解したうえでサピックスの超ハード環境に身をおき、親子で勝ち取る覚悟を持つことが大切です。

サピックスが圧倒的な実績を出すことができる6つの理由
合格実績が圧倒的なサピックスですが、なぜそこまで優秀な生徒を育てられるのでしょうか。
そこにはサピックスで行っている教育システムに理由がありました。
①復習型の学習法

サピックスでは「復習中心の学習法」に基づき、授業から教材まで構成しています。
テキストもあらかじめ用意されたものではなく当日配布したものなので、予習をせずに塾の授業に臨みます。
そして、その日学習した内容を自宅で復習し、次の週の「小テスト」で取り組んだ課題の定着度を確認します。
復習するために出された宿題の量ですが、これが半端なく多い!
週1でも宿題がハード。これが高学年になって週4になったら…と考えると恐ろしいものです。
②膨大な量の宿題

サピックスの一番の特徴は、家庭学習といわれる膨大な量の宿題。
他塾では、宿題の管理や家で勉強をしないからこそ塾で勉強をさせて成績をあげる、というのが主流ですがサピックスは違います。
サピックスに入塾しようする子供は、超難関中学を受験するつもりで入塾することが多いです。
なので、「これぐらいもできないようじゃ受験なんて無理」と宿題はすべてやるのが当たり前です。
でも、子供が自ら家で宿題やりますか?やらないですよね。これは賢い子供・賢くない子供関係なく共通です。
つまり、サピックスのやり方は「お母さん、あなたも一緒に受験できますか?」ということです。
子供にそんな膨大な量の宿題を管理することも、ましてや自分で全部把握することもできるわけがないので、管理をするのはお母さんあなた自身ですよということになります。
宿題のプリントだけでも何枚あることやら・・・誰がファイリングしていくのでしょうかね。想像するだけで嫌になります。
つまり、サピックスは保護者にとっても超ハードな塾だといえますね。

③他塾よりも半年以上早いカリュラム
5年生終了時には基本的な範囲はほぼ終了。応用問題での繰り返しスパイラルに入ります。
他塾も同様の繰り返し勉強は行っていますが、サピックスに関して言えば、「これでもか、これでもか」ぐらいの繰り返しを行っています。
他の塾よりもかなり先を進むカリキュラムとなっています。
とはいっても、他の塾でも往々にして6年生の夏期講習前には単元がすべて終わるようなスピードが一般的です。
夏期講習から応用問題&復習に入り、夏期講習明けに自分の志望校の対策を行うといった流れ。
算数以外の単元に関しても同様です。特に算数には注意が必要です。
半年と聞くとそんなこともないかもしれませんが、中学受験の内容を半年もの時間短縮しようとすれば、そのハードさは図り切れません。
④算数に重きを置いている

中学受験は、算数を制したものが勝つといっても過言ではありません。
算数がとりあえずできれば、なんとかなる。しかし、逆を返すと算数もできないと受験は成功しないということです。
中学受験の算数は特殊算が多くあって嫌になる子供も多いです。
しかし、そんなお子さんもサピックスに入ってしまえば、解決。
もちろん講師の先生のレベルの高さもありますが、圧倒的な量をこなすことによりできるようになるのです。
量をこなすことが出来れば…ですが。
⑤頻繁なクラス替え&レベルの高さ
サピックスは少人数クラス制で、頻繁にクラス替えテストが行われます。
小さい規模の教室でも5~6クラスぐらいあり、大きな規模の校舎になるとそのクラス数は20クラス以上にもなるといわれています。
その中で熾烈な争いが生まれますので、競争率の高さも他塾に比べダントツに大変です。
この頻繁に行われるクラス替えにより、上位の生徒も下位の生徒もモチベーションを保ち続けることができます。

⑥意外と拘束時間は短い
勉強量が他塾と比べて尋常ではないのがサピックスというのは宿題の量でもわかりましたが、意外なことに、塾内での勉強時間というのはそこまで多くないのです。
膨大な時間を塾に監禁して勉強をさせる塾(馬淵や浜学園など)が多い中、サピックスの意外な点です。
では、どこで勉強をしているのかというと、間違いなく家庭学習(宿題)になるんですよね。
- 他塾のスタイル…家では勉強をしないだろうから塾で全部管理しますスタイル
- サピックスのスタイル…超難関校に受かりたいなら、これぐらいしないと合格しないという強気スタイル
それが膨大な宿題の量に繋がり、一番効率よく成績があがる王道を行っているのがサピックスなんです。
サピックス偏差値とは
サピックスで入塾テストを受けると、サピックス偏差値が付与されます。
全国模試などとは違い、サピックス内での偏差値になります。
サピックスには、学習能力の高い子供たちが集まっているので、偏差値が付与されたときには少し低くなったと感じることがあるのです。
偏差値とは、相対評価になるので学力の高い子の中では今までよりも低くなるのは当然といえば当然です。
なので、子供の学力が下がったのではなくサピックス全体の学力が高いということなので、そこまで気にする必要はありません。
しかし、中学受験において超難関校を目指している場合にはサピックス偏差値でも高い数値を出さなければ厳しくなります。
入塾テストの結果なので、今自分がサピックスの中でどのあたりにいて中学受験を成功されるには、どのくらいを目指さなければいけないのかを知る目安にするといいかもしれませんよね。

入塾前に授業の見学や体験授業はできる?
子供を塾に入れる際には、授業の見学や体験授業を受けてみたいと思いますよね。
しかし、サピックスでは基本的に授業の見学は行っていません。
サピックスでは子供と講師の学習空間を重要視しているため、保護者の見学はすることができません。
ただ、1~3・7・11・12月に行われる1~4年生までの入塾テストのあとに、子供だけが体験授業を受けることができるようです。
その代わりサピックスでは、入塾説明会の際に授業風景を撮影した映像を見ることができます。
学年により異なることがありますが、春、夏、冬休みなどの長期休みには特別講習があります。
まずは、特別講習を受けてみて「学ぶ楽しさ」や「わかることの面白さ」を体感したうえで本格的に入塾を検討してみてもいいかもしれませんよね。
サピックス小学部の月謝と料金費用
サピックス小学部に通うのにかかる月謝やその他かかってくる費用は、主に5つになります。
- 入会金
- 授業料
- 定例テスト
- 模試
- 季節講習
入会金は、一律32,400円です。次に授業料ですが、これは学年によって変わってきます。
学年 | 科目数 | 金額 |
小学1年生 | 週1回・国数2科目 | 18,400円 |
小学2年生 | 週1回・国数2科目 | 19,400円 |
小学3年生 | 週1回・国数理社4科目 | 21,600円 |
小学4年生 | 週2回・国数理3科目 | 37,300円 |
小学4年生 | 週3回・国数理社4科目 | 40,500円 |
小学5年生 | 週2回・国数理3科目 | 45,900円 |
小学5年生 | 週3回・国数理社4科目 | 51,300円 |
小学6年生 | 週3回・国数理3科目+土曜志望校別特訓 | 52,900円 |
小学6年生 | 週4回・国数理社4科目+土曜志望校別特訓 | 58,300円 |
※上記の授業料には、テスト費用(組分けテスト・マンスリーテスト・復習テスト等)、教材費、冷暖房費等が含まれています
これ以外に、住んでいる場所によっては交通費もかかってきます。
サピックスに通わせる前に諸々掛かってくる費用を事前に確認する必要がありますね。
サピックス小学部の時間帯と曜日
サピックス小学部は、時間帯と曜日が決まっています。
東京校のみ小学1年生~3年生は平日か土曜日を選択することができます。
学年 | 時間帯・曜日 |
小学1年生 | 平日16時~17時30分もしくは土曜日14時~15時30分 |
小学2年生 | 平日16時20分~18時もしくは土曜日16時20分~18時 |
小学3年生 | 平日16時30分~18時30分もしくは土曜日13時~15時 |
小学4年生 | 17時~20時 |
小学5年生 | 17時~20時 |
小学6年生 | 平日17時~21時および土曜日14時~19時 |
サピックスの口コミ・評判
では、実際に授業を受けた方たちのさまざまな声を紹介します。
サピックス(SAPIX)の良い口コミ
また、宿題をこなすのが始めは大変でしたが、子供自身が徐々に問題を解ける楽しさを感じているようでした。
サピックス(SAPIX)の悪い口コミ
また、宿題の量が多いので付いてこられない子には少し厳しいかなと。
サピックス小学部の口コミ・評判は?SAPIXの月謝料金とサピックス偏差値のまとめ
最難関の中学受験を検討されている親なら、入塾を考えざるをえないサピックス。
サピックスの合格率が高い理由がサピックス独自の教育システムにあることがわかりました。
サピックス(SAPIX)は授業レベルの高さと家庭学習のハードさで、ついていける子もごく一部です。
しかし、この困難を乗り越えることが、超難関校の受験を成功させるには必要不可欠なプロセスなのです。
料金面に関しても決して安いとはいえないものではありますが、超難関校に合格させるためのカリキュラム・テキスト・講師のフォロー体制を考慮すれば妥当といえるのかもしれません。