膨大な量で子供だけでなく親も管理に苦戦する「サピックスの宿題」。
SAPIXが結果を残せる理由の1つは、この宿題の学習量にあります。
復習型の塾なので、塾で学習したことを宿題で復習することで、課題の定着度を確認できます。
その宿題ですがうまく管理する方法はあるのでしょうか?
そこで今回は、サピックスの宿題の対策法と宿題のスケジュール管理方法のコツをご紹介します。
Contents
サピックスの宿題は膨大の量
SAPIXの宿題は想像しているよりも膨大です。
クラスや学年によっても宿題の量は異なりますが基本的に他塾と比較しても多いといわれています。
まず、デイリーサピックスとデイリーサポートという単元別の教材が毎回の宿題となります。
さらに、補助教材として、プリントや問題集を指定されることがあるため、莫大な量の宿題になるのです。
年間で何キロにもプリントが溜まると言われているほど膨大なのです。
宿題のスケジュール管理方法
膨大な量の宿題が大切だとわかっていても、学校の宿題や、他の習い事などもあり宿題をこなすことは難しいです。
そのため、スケジュールを管理していくことを子供たちには伝えていかなければいけません。
私立中学に通っている子供たちを見ると自律している大人度の高い子供たちが多いと感じます。
その要因の1つがスケジュールを自ら管理できることです。
具体的に、どのようにスケジュールを管理し、宿題をこなせば良いのか、お話していきます。
全体の量を把握する
まずは、次回授業までにこなさなせければならない宿題の量を把握します。
最初は箇条書きなどでメモ用紙に何をしなければいけないのか書かせてみましょう。
この時に大切にして欲しいのが、学校の宿題や習い事でやらなければいけないこと、個人的な弱点として自分がやらなければいけないと感じていることも全て書いておくことです。
そうして、全てのタスク、やることを書き出したら次回授業までに自分のやるべきことが見えてきます。
1日当たりのノルマを設定する
課題の量が分かれば、あとは具体的に落とし込むだけです。
いつ、どこでやるかを次回授業までの空いている時間に割り振っていきます。
慣れるまでは、どれくらいの時間がかかるのか想定が甘くなることも多く、保護者の管理、確認が必要になります。
確認するべきことは以下の内容です。
全体が見えたら各やるべきことに優先順位をつけられているか。
優先順位をつけたら、重要なものから実施して宿題忘れなどおこっていないか。
管理していく中で保護者に目を光らせて欲しいことが、宿題はこなすが自分の弱点克服のための勉強をしていないことです。
この場合には、SAPIXでも叱られることはありませんが、自分のための勉強も行わないと学力は伸びていきません。
SAPIXは個別指導では無いので自分の課題に関しては自分で把握できることが望ましいです。
わからない問題は飛ばす
予定を作っても中々スケジュール通りにこなすことは難しいです。
その最たる理由は、問題が時間内に解き終わらないからです。
SAPIXの宿題は、量だけでは無く質も高い問題が課題として出されています。
そのため、1問につまずいてしまい先に進めないということも起こりやすいのです。
子供たちが思ったように宿題がこなせないのは、決してサボっていたり、集中力が無いだけでは無いのです。
子供の様子を見て、わからない問題は飛ばして良いのだと伝えてあげてください。
理由は、私立中学入試はかならずしも高得点を取ることが目的では無いということです。
解ける問題を選別し、時間内にミスなく解ける問題を正解していく能力が見られているのでからです。
宿題のうちから、わからない問題に固執しないクセをつけましょう。
さらに、学力が大きく伸びるのは、わからない問題を自分で把握し、解き方を学ぶ解き直しの時なのです。
ストップウォッチで時間を計る
宿題が終わらない理由として多く挙げられるものの1つに、解くスピードが遅いというものがあります。
スピードに関しては、時間の感覚を意識しなければ一定以上に速くはなりません。
そのため、各大問毎に自分がどれくらい時間をかけているのかを把握するためにもストップウォッチを使うことをお勧めします。
ただ時間を計るだけでは効果が薄いので、時間が平均よりもかかりすぎていると感じれば原因を考え対策を打つということまでやっておくと良いです。
ストップウォッチを使うメリットは解く速度が上がること以外にも集中力が上がるということがあります。
締め切り前効果と言うのですが人は締め切りの前になると驚くほどの集中力を発揮するのです。
良い例が夏休みの宿題を提出日前日に全て終わらせる子供たちです。
時間を計る、ただそれだけで目標としている時間に終わらせようと緊張感と集中力を持って取り組むことができます。
学校の宿題はいつやればいい?
ここまでお話してきた取り組みで、ある程度SAPIXの宿題をこなせるようになります。
しかし、疎かにされがちなのが学校の宿題です。
最近では学校も多様な家庭や子供たちに対応できるように宿題を減らす傾向にありますが、依然として膨大な量がでている場合には、以下の手立てがあります。
- 宿題を減らしてもらう。または免除してもらう。
- 宿題代行業者を使う
- 親がおこなう
しかし、基本的には、優先順位が下がってもこなすべきものです。
そのため、オススメは学校の休み時間におこなうことです。
デメリットとしては友達が遊んでいたり話していたりする中で子供に勉強させるので友人関係は心配に感じます。
ご紹介した中から、タイミングを見て学校の宿題もこなしましょう。
宿題をすることのメリット
宿題をこなすことは妥協してはいけません。
いくつかのメリットはありますが最大のメリットは自分自身の知識の定着に繋がることです。
人間は忘れていく生き物です。
何度も反復することで定着に変わります。
- 塾の授業で習う
- 同じ方法で自分で宿題に取り組んでみる
- テスト前に再度勉強する
ということを繰り返すことが知識の定着につながります。
時間管理ができるようになる
中学受験を突破する子供たちは大人度が高いとお話しました。
その中の1つが時間管理を自分でおこなえることです。
スケジュール管理、自分の時間の管理ができる子供は勉強に使う時間を作り出すことができるので受験が終わっても勉強ができる基礎力を身に付けることができます。
復習する習慣が身に付く
復習することで知識は定着することをお伝えしました。
知識の定着にはインパクトを持って覚えるか反復が不可欠です。
例えば年号の語呂合わせはインパクトがあるので直ぐに覚えます。
しかし、インパクトのあるのとばかりでは無いですよね。
そのため、復習する習慣が身につくと、受験後も自分を高めることができるのです。
まとめ
SAPIXの宿題は確かに膨大です。
しかし、宿題をこなすことで身につく能力を考えたら苦労してでもこなすべきことだと伝わったのではないでしょうか。
宿題の量に圧倒されることなく、目の前の試験のため、将来に繋がる子供の能力のために宿題の大切さを子供自身に伝え続けてください。
