塾に入ることさえも困難といわれている圧倒的実績を誇る塾「サピックス」。
他の塾であれば塾生が入ってくれることで利益を得ることができるので無料のところが多いにもかかわらず有料で入塾のためのテストをおこなっています。
それだけSAPIXに入りたいと思っても、誰もが入れるわけではありません。
この記事ではSAPIXに入室するための入室テストについてお話させていただきます。
Contents
サピックス入室テストとは
サピックスに入室するためには、入室テストを受けて合格基準点に達していなければならないです。
中学受験に合格するために、ある程度の学力がある生徒でないとついてけないため、入室テストでふるい落としをかけています。
サピックスでは通常の塾とは違い、授業の速度は速く、授業内容も学校とは大きく異なった問題を扱うからです。
入室したのは良いが、授業についていけずに気持ちが折れてしまうなどの悲しい生徒を作らないためにも適正な学力のある子供を受け入れるようにしているのです。
サピックス入室テストの手続き方法
SAPIXの入室テストを受けるためには、最初に入室説明会に参加をします。
最新の入試動向やSAPIXでのカリキュラムについてなどの説明を受けるのです。
予約は不要で、各校舎で説明会は実施しておりますので、日程については入室希望校舎にご確認ください。
そして、入室テストを受ける手続きに進みます。
入室テストを受ける場合には、SAPIXの公式サイトから、マイページへの登録をおこない実施要綱を確認した上で申し込みをおこないます。
実施は、基本的に毎月1回ですので日程の管理にご注意ください。
入室テストの偏差値
入室テストの偏差値については、SAPIXでは公開をしていません。
ただ1つ言えることは、難易度がズバ抜けて高いということです。
出題傾向としては、中学入試に類似した問題が出題されるので普段学校内では成績上位の小学生でもほとんど解けないという事態が起こります。
そのため、入室テストの結果が返ってきた時の偏差値にプラス5〜10した数字が一般的な偏差値になります。
入室テストの結果でクラス分け(コース)が決まる
入室テストで合格するためには、テストの平均点によっても異なるようですが現段階の3年生では、3〜4割の正答率が求められます。
現段階の4年生と5年生では、5〜6割の正答率が求められます。
その上で、結果によって入室ができるかどうかが決定し、入室できるならクラスをどこにするのかが振り分けられることになるのです。
入室テストの偏差値を組み分けテストなどの偏差値と合わせて最も近い偏差値のクラスに振り分けられることが一般的です。

入室テストの出題範囲
入室テストについては、出題範囲は決まっておりません。
今の学年で解けるような作りになっているとSAPIXのよくある質問の中に記載があります。
しかし、実際には今の学年で解ける問題ではありません。
特に学校でしか勉強していないという子供たちには基本問題さえも難しいと感じます。
出題されるのは中学入試では基本とされている問題で、解き方を知っていれば解くことができます。
反対に解き方を知らなければ解くことはできません。
そうしたテストがSAPIXの入室テストです。
科目は4年生クラスに入るためには算数と国語
5年生、6年生クラスに入るためには算数と国語に理科社会が加わります。
入室テストの対策
入室テストを受けるために必要なことについてお話させていただきました。
しかし、入室テストはとても難しいので、対策が必須と言えます。
入室テストのための対策は以下がオススメです。
- 参考書を購入して自分で学習する
- 他塾で学習する
- 家庭教師を使って学習する
どちらにしても、自分自身でプラスアルファの学習をする必要があります。
参考書で学習する場合には、問題集も同時並行でおこなうようにしましょう。
手順としては、以下の手順が効率が良いです。
- 問題集を解く
- 間違えた問題や解き方がわからない問題の解説を読む
- 2で分からなければ参考書を使って調べる
- 2や3でわからなければ周囲の大人に聞く
- 解き方をノートにまとめる
- 3日ほど空けて同じ問題を解く
この手順を繰り返すことによって効率的に自分の中に問題の解き方をストックしていくことができます。
同じ問題が出題されることはあり得ないので上述した方法がオススメです。
繰り返し解くことによって、自分の中でストックした解き方を自然に使える状態になれば定着したということが出来ます。
また、反復して繰り返すことによりスピードを上げることを狙っています。
学習塾で学習する場合には、中学受験対象の塾でしっかりと実力をつけましょう。
基本的には塾に通うだけではSAPIXの入室テストには対応しきれないので、宿題など課題をしっかりこなし、塾を使い倒すようにしていきましょう。
さらに効率を求める場合には家庭教師を使うという手段があります。
家庭教師にSAPIXの入室テスト対策をして欲しいと依頼して類題を繰り返し解くことでSAPIXの入室テスト対策をおこなうことができます。
家庭教師を探す時にSAPIX対策を売りにしている家庭教師も少なくないので検討してみてください。
一橋セイシン会
東大家庭教師友の会
などが専門にSAPIX対策をおこなっている家庭教師になります。
最後に実際にSAPIXの入室テストを受ける時の心構えをお伝えしていきます。
SAPIXの入室テストでは、半分ほどの正答率でも入室できる可能性があるので解ける問題から解くことを徹底して子供に伝えてください。
解けない問題があることに抵抗を持つ子供も少なくありませんが、限られた時間の中で解ける問題、解けない問題を見抜くことも受験に必要な能力です。
解くことにこだわりすぎないようにしましょう。
まとめ
SAPIXでは、高いレベルの子供たちが自分と同じくらいのレベルの子が集まるクラスで切磋琢磨しています。
だからこそ成績が伸びるというように言われているので、まずはSAPIXの入室テストに合格できるように最大限の準備をしていきましょう。
無料で受けられるテストではなく、受けられる日程も少ないので万全の準備をして合格できるようにしておくことをオススメします。
特に、普段は成績優秀で自信があるという子供の場合には、全然解くことが出来ないと自信を無くしてしまう可能性も少なくありません。
何かに任せっぱなしにするのではなく、親御さんのサポートも不可欠になるので、ぜひ親子でSAPIX入室を目指してください。
