今では子供の早期教育に興味を持つママも多くなりました。
子供の早期教育で人気なのはモンテッソーリの教育法。
家庭でも取り入れようと考えているママも少なくないと思います。
モンテッソーリ教育で用いられるおもちゃを「教具」といい、さまざまな種類と目指している目的があります。
モンテッソーリの教具にどんなメリットデメリットがあるのかを知ることは、選ぶ際の重要なポイントになります。
子供が興味を持ちそうな教具をまず選ぶことで、スムーズにモンテッソーリ教育を取り入れることができるようになるのです。
- モンテッソーリの5つの教育
- 5つの教育に合った15つの教具の紹介
- 15つの教具の口コミ・評判
Contents
モンテッソーリ教具とは?モンテッソーリの5つの教育
モンテッソーリ教具とは、モンテッソーリ教育を行う上で用いる知育玩具になります。
積み木や文字盤、算数棒などさまざまな種類があり、各玩具によって育てる力が変わってきます。
またモンテッソーリ教育は、5つの教育を提唱しています。
モンテッソーリ教育には3歳までの時期を「吸収する精神」といい、人生の中でさまざまなことを吸収することができるこの時期に社会に適応するための教育環境を用意します。
3歳以降を「意識の芽生え」ができはじめ、3歳までに吸収したことを整理、秩序化する時期になります。
この3歳以降の自己整理を手助けするために必要な5つの教育を、モンテッソーリは提唱しているのです。
モンテッソーリ教育①日常生活の練習
子供は大人がする日常生活の中の何気ない行動に興味を示します。
大人は目的のため行動しますが、子供は目的のためでなく動作そのものに興味を持つのです。
- 蛇口をひねる
- ドアを開ける
- 掃除をする
など子供はこの動作を真似したがります。
その日常生活の中で行う行動を自分自身でできるようになるため、教具を用いて練習を重ねます。
日常生活の基礎となるこれらの練習は、すべての教育の元となりとても重要な役割を持っています。
モンテッソーリ教育②感覚教育

味覚、聴覚、視覚、嗅覚、触覚の五感を洗練されるよう教育するのが、モンテッソーリの感覚教育です。
3歳を過ぎた子供は、
- 小さな物を見つける
- 小さな音を聞き分ける
- かすかな匂いや味を区別する
など、感覚器官はほぼ発達を終えます。
さまざまな感覚刺激に敏感なこの時期に、感覚器官の鍛錬を行うことで知性や情緒が発達します。
感覚教育はこれから学んでいく国語、算数、文化教育の基礎になるとされているのです。
モンテッソーリ教育③言語教育
子供は言語の敏感期に周囲で話されている言語を母国語と認識します。
環境によって左右される言葉の質と量を、言葉の発達段階によってモンテッソーリ教育の言語教育により語彙力の向上を目指します。
語彙力の向上を目指しながら最終的には文法までを習得するのです。
また、日常生活の練習や感覚教育で培った手の使い方やコントロール法が文字を書いたり、読める力に繋がります。
モンテッソーリ教育④算数教育

数や物の大きさ、量などに用いられる数字に興味を持ち始める「数の敏感期」。
モンテッソーリ教育における算数教育は、ものを見て数える具体的な量を教えます。
- ボールが4つある…具体量
- ボールが4つあることを数えることができる…数詞
- ボールが4つあることを理解しそれを⑷という数字を書くことができる…数字
このような順序だてを理解して、初めて数字を理解したといえるのです。
数字を文字通り読むだけでなく、数字を具体量としてイメージできるように教具を用いて数字を理解できるようにします。
モンテッソーリ教育⑤文化教育
子供はどんなことにも興味を持ち疑問を抱きます。
その探求心を最大限に広げることができるように、まわりは子供の興味を引き出せる種を蒔きます。
子供が将来、広い視野と豊かな心を持つことができるよう、さまざまな教養を学ぶ機会を与えるのです。
日常生活の練習、感覚教育、言語教育、算数教育にない総合学習が文化教育になります。

日常生活におすすめのモンテッソーリ教具3選
日常生活ではいろいろな動きがあるよね。ものを取ったり、掴んだり、投げたり。そんな動きの練習に繋がる教具だよ。
日常生活にはさまざまな動きがあり、このように子供の成長過程によって徐々に細かな動きができるようになります。
- 体を動かす
- 足や手や腕などがうまく使えるようになる
- 指先などを使い細かな作業ができる
日常生活の練習では、子供の成長過程に合わせた教具を使い子供の感覚を刺激し、ものに触れて慣れていくことを目的とします。
日常生活におすすめの教具①シール貼り
シール貼りは、指先を使い細かな作業ができるようになります。
台紙のイラストにある〇の部分にシールを貼っていきます。
シールを剥がし、〇の中にシールを合わせて綺麗に貼るという作業は手先の訓練と集中力を高めるメリットがあるのです。
貼り終わったものは、塗り絵にもなるので色えんぴつを使った指先の練習にもなります。
しかし、子供は夢中になってシールを貼るので台紙がすぐなくなることがデメリットです。
シール貼りの口コミ・評判
シール貼りを子供にさせてみると自分なりに色や貼り方を決めていてこだわりが出るようになりました。集中力が高くなり、細かな作業が得意になったように感じます。
日常生活におすすめの教具②ひも通し
色とりどりの木でできた穴の開いたフルーツなどを紐に通していきます。
木でできているので手触りも優しく、カラフルな色に子供は視覚から興味を引き付けるのです。
一つ一つが異なる色、異なるデザインでできているのであきることなく遊ぶことができるように工夫されています。
細かな作業ができるように一番小さなパーツでは2センチほどの物があるので、子供が遊んでいる場合には誤飲に注意し気を付けておきましょう。
ひも通しの口コミ・評判
日常生活におすすめの教具③はたおり
本物の機織り機と同じ仕組みを利用したはたおりができるおもちゃ。
糸が交互に入り組んでいく仕組みを見て、完成した物の構造自体を理解することができます。
出来上がりはコースターサイズになります。
現代ではなかなか見ることができない機織りの仕組みをおもちゃを通して知ることができ、どこか間違えたとしても子供が自分で間違えを見つけられるようにすることが大切です。
本格的な機織りを学ぶことができますが、対象年齢が6歳になっているのでまだ幼稚園児くらいの子供には少し難しいかもしれません。
早いうちに遊ばせるときにはママが一緒に作るようにしましょう。
はたおりの口コミ・評判
最初と最後は親の手伝いが必要になりますが、織る作業は黙々と集中して遊んでいます。完成した物は自分専用のコースターにするなど大切に使っています。
感覚教育におすすめのモンテッソーリ教具4選
モンテッソーリ教育の中でも特に重要をされている感覚教育は、「感覚の敏感期」にそれぞれの感覚を成長過程に合わせて使えるように刺激します。
指先を使う感覚教育を行うことで、ものを書いたり取ったりする動作がスムーズにできるようになります。
また、感覚教育では砂数字板と呼ばれる教具を使用し、計算する仕組みについて子供に感覚で覚えさせていき、小学校で習う読み書きの前準備をすることができるのです。
感覚教育におすすめの教具④ピンクタワー
大きさの違う立方体を徐々に小さくなるように積み上げていきます。
ものの大きさに違いを理解しると同時に、高く積み上げる器用さを必要とします。
ものの大きさを三次元で見て理解することで、算数の十進法の理解に繋げることができるのです。
積み上げるだけだと子供はすぐに飽きてしまうことがあるので、積むだけでなく大きさ順に並べたり大きさ比べをするなど工夫しながら遊べるようにしましょう。
ピンクタワーの口コミ・評判
モンテッソーリの教具は木でできたものが多いので子供が小さいときから与えることができて助かります。ピンクの色合いも優しく始めはなかなか最後まで積むことができませんでしたが徐々にできるようになり成長を感じています。
感覚教育におすすめの教具⑤円柱さし
サイズの違う穴の開いたシリンダーにサイズの合った円柱を選び型はめをしていく教具です。
シンプルな遊びながらも微妙なサイズの違いを理解し正しい円柱をはめていく作業には集中力を要します。
遊びながら図形感覚を養い、創造力を育てていきます。
また、型はめだけでなく積み木をして遊んだりカラフルな色合いから色を識別する力を付けることもできます。
円柱とシリンダーは同じサイズのものしか入らないようにピッタリになっているので、初めてするときには少し難しく感じるかもしれません。
しかし、少しずつ手先がうまく使えるようになりできるようになるので親がサポートしながら遊ばせてあげましょう。
円柱さしの口コミ・評判
始めはハマらないサイズのものに戸惑っていましたが、要領を得ると夢中になって遊んでいました。色もカラフルで可愛いので子供も気に入ってくれました。
感覚教育におすすめの教具⑥赤い棒
赤い色で塗られた長さの違う細い角柱です。
5センチずつ長さの違う角柱を目で見て、長さの違いを視覚で理解できるようになります。
目で見て手で触れて長さの違いを感覚的に身につけることを目的とします。
遊ぶものちうよりは長さを比べるものになるので少し子供が飽きてしまうことがあります。
自分の持っているおもちゃとの長さ比べをするなど、使い方をママが助言してあげるといいかもしれませんよね。
赤い棒の口コミ・評判
遊ぶためのおもちゃではなくものの長さを理解してほしくて購入しました。角柱を並べて比べることで早いうちから「長い」「短い」を理解できるようになりました。
感覚教育におすすめの教具⑦積み木
モンテッソーリで使用する積み木は普通の積み木とは少し違います。
木でできた数字のパーツや丸や四角のパーツを型にはめることができる積み木になります。
また、支柱に輪っかを通すなど指先を使った遊びをすることもできるので、指先の絶妙な力加減が必要になります。
積み木やパズル、型はめとしてさまざまな遊び方ができるのです。
輪っかなどのパーツは小さくなっているので収納するときにはパーツをなくさないように注意しましょう。
積み木の口コミ・評判
数字を教える前から数字の形を見ておくことで無意識に数字の形を覚えたようです。勉強を指先を使った作業を同時にすることができています。
言語教育におすすめのモンテッソーリ教具3選
そうだね。モンテッソーリ教育には言語といっても書く文字と話す言葉と2種類があるとされているんだよ。
言語教育には、文字を見て視覚的に文字をイメージさせて、触れることによって文字を書くことに繋がるといわれています。
子供の語彙力を伸ばすために、絵合わせカードや文字カードを使い、文法や文章を学べるようさまざまな教具を使います。
文字を見て読み、文字に触れて文字を書くことを目的とした教具です。
言語教育におすすめの教具⑧絵合わせ
ボードとピースに描かれた絵やひらがなを合わせてはめていくおもちゃになります。
絵合わせを繰り返しする中で自然とひらがなに親しみを持てるようになり、ひらがなを覚えていきます。
ボードとパーツで同じものを探す作業は集中力を必要とするので、ひらがなを覚えると同時に集中力を養うこともできるのです。
一度に多くのパーツを使うと戸惑い子供がやりたくなくなることがあるので、1枚ずつから始めて無理なく続けられるようにしましょう。
絵合わせの口コミ・評判
1歳半の子供に購入しました。始めは車などのパーツのみで遊んでいましたが大きくなるにつれてひらがなを教えていきたいと思います。実際に使ってみて長い期間遊ぶことができるおもちゃだと感じています。
言語教育におすすめの教具⑨ひらがな50音スタンプ
子供はスタンプを捺すのが大好き。
50音あるひらがなスタンプを使って自分の名前や言葉を作っていきながら、楽しくひらがなを覚えることができます。
スタンプ自体も少し大きめに作られているので子供の小さな手でもしっかり掴んでスタンプを捺すことできるようになっています。
しかし、まだ幼いうちはどこにでもスタンプを捺してしまう可能性があるので壁などのスタンプを捺されないように気を付けておきましょう。
ひらがな50音スタンプの口コミ・評判
元からスタンプを捺すのが好きな子供にせっかくならひらがなの勉強もしてもらおうを購入しました。すっかりお気に入りでいつの間にか名前を自分でできるようになっていました。
言語教育におすすめの教具⑩砂文字板
言語教育における言葉の学習は、ひらがなのみでなくアルファベットも早い段階から触れさせることで、アルファベット、ローマ字、英語に親しみを持ってくれるようになります。
砂文字盤は、木の上にサンドペパーで書かれた文字をなぞり、指先の感覚を使いアルファベットを学んでいきます。
木でできているため少し価格は上がりますが、感覚を重視するモンテッソーリならではの教具です。
砂文字板の口コミ・評判
「書く」ことがまだできない年齢でも指先でなぞるだけ感覚的に形を覚えていっているようです。まだ早いかなと感じましたが今では早いうちから与えておいてよかったと感じています。
算数教育におすすめのモンテッソーリ教具2選
足し算や引き算だけが算数じゃないからね。ものの大きさや長さ、重さなどまだ小さなうちから数字にふれておくことが大切だよ。
モンテッソーリ教育の算数教育はただ数を数えるという作業ではなく、数を具体化することが特徴です。
数字やものの大きさや長さに興味を持ち始めた時期に、しっかり数字を身近に感じさせることが重要になります。
「1、2、3」をだた「イチ、ニ、サン」と読むのではなく、目で見たものを具体化して数字や数をイメージさせることを目的とします。
算数教育におすすめの教具⑪算数棒
モンテッソーリの算数教育の中で人気なのが「算数棒」
数字で計算を促すのではなく、算数棒といわれるカラフルな棒を使い足し算や引き算を行います。
また、数字に合わせて棒の数を合わせると数字と数量の一致を理解することができます。
小さなピースがあるので使用するのには3歳以上が推奨されています。
算数棒の口コミ・評判
色が4色あるので可愛く子供も喜んで使っています。少しずつですが数字や数を理解し始め購入前に比べ数字に興味を持つようになってきました。
算数教育におすすめの教具⑫ビーズ
ビーズを使った算数教育もモンテッソーリ教育の特徴の一つ。
カラフルなビーズでできたビーズバーを使い、数の概念を学び、数を数えたり足し算や引き算をします。
足し算や引き算だけでなく、数学的スキルの習得に繋がるよう作られています。
まだ数がわからないうちはカラフルなビーズを視覚的に楽しむ事もできるので段階を踏んで使い方を工夫するようにしましょう。
ビーズの口コミ・評判
文化教育におすすめのモンテッソーリ教具3選
そうだね。モンテッソーリの総合学習ともいわれる文化教育は子供の好奇心や探求心を育てることが大切なんだ。
モンテッソーリの文化教育は、小学校でいう社会科や理科にあたる内容になります。
子供の興味のある分野に答えたり、また子供が興味を示すことができるように周りから促します。
子供の好奇心を刺激することが目的とされ、教具は世界地図やパズル、時計などが用いられます。
文化教育におすすめの教具⑬時計パズル
時計パズルは、まだ時の概念のない子供に数字と時の流れを学んでもらう教具になります。
カラフルな色合いでできた時計の数字のパーツは子供自身飽きることなく、パズルとしても遊ぶことができます。
この時計パズルは基本的には時を学ぶためのものになりますが、子供はどうしてもパズルで遊び時を学ぶのが後手に回ってしまいます。
時を教えたい場合には、パズルを外し学んだ方が効率的かもしれません。
時計パズルの口コミ・評判
文化教育におすすめの教具⑭日本地図パズル
大人でも意外と覚えていないのが日本地図。
日本地図をパズルとして遊ぶことで、都道府県の位置や地形を学ぶことができます。
また、関東や関西、中国などの地方によって色分けがしてあるので、地方の区別も同時に学べるのです。
目隠しシールがあるのでパーツの形で何処の都道府県かを当てるクイズにも使えます。
日本地図パズルの口コミ・評判
文化教育におすすめの教具⑮世界の国旗カード
知っているようで知らない世界の国旗。
世界の国旗セットには、国旗カードの裏には国名(正式名称)、略号、首都名、国旗についての説明が記載されているので国の成り立ちなどを知ることができます。
付属の世界地図を使い、国の場所も同時に学べます。
また、カードになっているのでフラッシュカードとしても使用することができるのです。
100の国の国旗があるのですべて覚えるには少し時間がかかりますが、無理をしない範囲で学んでいきましょう。
世界の国旗カードの口コミ・評判
モンテッソーリ教具の口コミ・評判は!?人気おすすめ教具15種類を紹介のまとめ
モンテッソーリの教具には、さまざまな子供の好奇心や探求心を刺激するものが多くあります。
すべての教具を試すことはできませんが、子供の興味があるものや子供に伸ばしてほしいものを見極め少しずつ子供の教育に取り入れていくのもいいかもしれません。
しかし、子供の教育にばかり目がいかないようにしましょう。
どんな教育法や教具を使用するにしても、子供が自ら楽しんで取り組めるように工夫してあげるのも大切です。
子供の楽しさや興味を大切にして子供の教育にモンテッソーリ教具を取り入れてみてはいかがでしょうか?

